
転職後の初任給っていつもらえるのかな?
一か月の給料はなしって本当?
生活費が心配かも…
転職後の初任給はいつもらえるのか知っていますか?
転職が決まった方、あるいは転職をこれから考えている人は初任給がいつ出るのかご存知でしょうか。
本記事では、転職してからの一か月の給料はいつもらえるのか、また転職後すぐにお金に困った場合の生活費対策まで詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
転職して一か月の給料はなし?給料日はいつ?


結論、転職して1か月目の給料、つまり初任給の支払い日は会社ごとの規約によって異なります。
また、転職時の初任給の支払い方法は以下2つのパターンがあります。
- 入社した月にもらえる当月払い
- 入社した翌月にもらえる翌月払い
前提として、正社員の給料は会社によって異なりますが、多くの会社は「5日、10日(ごとうび)」に該当する5日・10日・15日・20日・25日・月末を給料日としています。
一般的には、25日を給料日とする会社が最も多いといわれていることを考慮して、以下給料日が25日支払日と設定されている場合を例として上記2つのパターンについて順番に解説しますね。
支払い方法①:入社した月にもらえる当月払い
当月払いの場合について。
転職して、4月1日入社をした場合の以下それぞれの例について考えてみます。
▼月末締め、当月25日支払いの場合(4月1日入社の例)
4月1日~4月30日の給料が当月4月25日に満額支払いされる
上記の場合は、26日から30日の分は前払い扱いで25日に支払われることになります。
注意点として26日~31日に行った想定ができない残業分や、欠勤分などについては翌月分で調整されることが一般的になります。
▼15日締め、当月25日支払いの場合(4月1日入社の例)
4月1日~4月15日の給料が当月4月25日に満額支払いされる
上記の場合は、入社した1日から15日の分の給料が初任給として4月25日に支払われることになります。
一つ前の月末締めのものと比較すると、初任給として給料は当月もらえるものの、15日締めということで支払い金額は一か月分満額より少ない日割り分となるのです。
また、この場合15日以降に入社をした場合は入社日から来月15日までの日割分が翌月25日に支給されることになります。
このように当月支払いと記載があっても、入社と締め日のタイミングによっては初任給は、翌月支払われることもある点に注意をしておきましょう。
支払い方法②:入社した翌月にもらえる翌月払い
続いては、翌月払いについて。
こちらも同様に4月1日入社の場合を想定して以下の例を考えてみましょう。
▼月末締め、翌月25日支払いの場合(4月1日入社の例)
4月1日~4月30日の給料が次月5月25日に満額支払いされる
この場合は、入社日4月1日から30日の1か月分の初任給が、来月の25日に支払われることになります。
この場合、入社してから初任給の支払いタイミングは約2か月間空くといっても過言ではありません。
転職して1か月の給料支払い日はいつか知る方法
ここまで転職時の初任給の支払い方法は、当月払いと翌月払いの2つがあることを述べてきましたが、自分が転職する会社がどちらのパターンなのか分からないという方もいることでしょう。
転職して1か月の給料支払い日をいつか知る方法は以下のものが考えられます。
- 求人票を確認する
- 直接人事や労務担当に問い合わせる
- 労働条件通知書を確認する
求人票を確認する方法については、手軽ですが記載がない場合もありますので、その場合は面接タイミングや内定後に人事や労務担当の方に直接問い合わせのがよいでしょう。
また、労働条件通知書を確認するという手もあります。
労働条件通知書とは、企業から内定が出たときに労働者が必ず受け取る条件書類です。
以下のように労働条件通知書の中で賃金の締切り及び支払の時期について、企業側が労働者に対しての明示が義務付けられています。
労働基準法第15条第1項には、「使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。」と規定されています。
厚生労働省HP
転職して1か月の給料支払い日をいつなのかを知ることができる確実な方法といえます。
当月払いと翌月払いのメリット・デメリット
次は、当月払いと翌月払いそれぞれのメリット、デメリットを解説しますね。
当月払いのメリット・デメリット
当月払いのメリット、デメリットについてはそれぞれ以下の通りになります。
- 働いた月の給料が早めに支払われる
- 入社初月の生活費の確保がしやすい
- 残業代は翌月まで反映されないことが多い
- 月末入社の場合締め日次第で満額支給されない可能性あり
- 退職時に翌月分の給料が出ない
- 退職時に社会保険料が2か月分引かれる
当月払いのメリットは、入社した月に給料がすぐに支払われるので生活費の確保が容易になります。
なお給料が当月払いに会社の場合、締める日は月末近くに設定されているケースがほとんどですので入社日が月末の場合は当月中に満額の給料が支払われる可能性は低く翌月の給料日まで待たなければならない可能性もあります。
また残業代については、先払いという形をとる以上翌月まで残業代が反映されないことも多く翌月払いの場合は働いた分が全て当月中の給料に反映されない可能性もあるので給料日をしっかりと確認しておくことが必要になります。
翌月払いのメリット・デメリット
- 退職月1か月後も給料がでるので転職費用にあてられる
- 残業代も含めて満額支給される
- 入社後すぐに給料が出ない(最大で約2か月間)
翌月払いのメリットは、働いた分の給料が残業代含めて満額翌月に支払われるので一か月分の給料としては計算しやすくなります。
また、退職後1か月後に給料が入るので、転職活動の費用にあてることができます。すぐに転職を考えていない人にとっては嬉しいメリットです。
翌月払いのデメリットは、入社後すぐに給料が出ないことで最大2か月間無収入になる恐れがあることです。前職の給料が当月払いかつ月初入社の場合はこのパターンになる可能性が高いです。
転職活動を貯金で切り崩して生活費に余裕がない人によっては、厳しいですよね。
転職後に生活費がなくならないような対策方法3選
続いては転職後に生活費がなくならないような対策方法について解説します。
結論、それは以下の3つになります。
- 給料日を事前に確認しておく
- 固定費を節約する
- 貯蓄する
順番に解説していきますね。
対策方法①:給料日を事前に確認しておく
一つ目は、給料日を事前に確認しておくことです。
新しい転職先の給料日を事前に確認しておくことで、初任給の受け取り時期などをもとに生活費の計画を立てやすくなります。
また、先述しましたが給料に支払い日だけはなく締め日まで雇用契約書などで確認しておくのがベストでしょう。
対策方法②:固定費を節約する
二つ目は固定費を見直し、節約することです。
転職前に固定費を見直し、不必要なものを削減することで生活費に余裕が出やすくなります。
特に転職時は、収入の変動が激しくなるので万一の時に備えて以下の固定費について見直すことがおすすめです。
- 携帯料金
- インターネット料金
- 住宅ローン金利
- 家賃
- 保険プラン
- サブスクリプションサービス
- 食費
- 固定費
改めて、じっくりと考えてみると不必要な固定費は意外と多くかかっているものです。
特にインターネット時代の現代は便利なサブスクリプションサービスは数多くあるものの、実際日常生活ではほぼ利用していないものを解約せずに契約していることが往々にしてあるので注意しましょう。
対策方法③:貯蓄する
三つ目は、言わずもがな貯蓄をしっかりとしておくことです。
特に、給料が翌月払いの会社に転職する場合には先述した通り約2か月分の生活費を賄えるように貯蓄をしいておくと安心といえるでしょう。
また、本業に支障のでない範囲でアルバイトや副業を行うことで基本収入を増やすことを検討してもよいでしょう。
転職して1か月目の給料がない時の対処法4選
最後に、転職して1か月目の給料がなく、どうしてもお金がない時の対処法について紹介します。
結論、以下の4つになります。
- 副業をする
- 不用品を売る
- クレジットカードを利用する
- 会社の給料前払いサービスの利用
順番に解説します。
対処法①:副業をする
一つ目は、副業をすることです。
最近では、在宅でできる副業やフリーランスの案件サービスが増えており、ランサーズやココナラなどのクラウドサービスを利用することで短期的にお金を稼ぐことも可能です。
特にITやWeb分野の副業であれば今後のキャリアを形づくるうえでも強力な武器になりやすいのでおすすめですよ。
対処法②:不用品を売る
二つ目は、不用品をフリマアプリやオークションサイトなどを利用して売ることです。
使っていない服飾品や、家具などがあればそれらを売ることによって短期的にお金に換えることができる可能性があります。
商品情報の掲載など手間が少々かかることがデメリットですが、買取サービスを利用するより高い単価で不用品を売りたい方はメルカリやラクマなどのフリマアプリ、オークションサイトを利用するのがおすすめです。
対処法③:クレジットカードを利用する
三つ目はクレジットカードを利用することです。
単純にクレジットカードを利用すれば支払いを翌月にできるので一時的な現金不足を解消することが期待できます。
またキャッシング機能を持つクレジットカードを利用すれば、一時的な借入も可能です。ただし利息負担や返済金額を考慮するとそこまでの積極的な利用はおすすめできないのが本音になります。
普通に利用する場合でも、翌月の支払い金額が大きくなりすぎないように注意をする必要があります。
対処法④:会社の給料前払いサービスの利用
4つ目は会社の給料前払いサービスの利用になります。
これは、制度を導入をしている会社に限定される方法になります。
会社によっては従業員の現金不足に備えて、要望があれば働いた分の給料に限定して給料支払い日より前に先払いという形で給料を支払うことのできる制度を設けているところがあります。
ただし、この制度を利用する場合、ほとんど確実に先払いの手数料が徴収されるはずですので本来もらえるはずだった給料が目減りしてしまうということに注意しましょう。
転職して一か月の給料はなし?初任給はいつ?:まとめ
本記事のまとめになります。
転職して一か月目の給料、つまり初任給の支払いタイミングは結論以下の2パターンにあり、どちらかは会社によって分かれます。
- 入社した月にもらえる当月払い
- 入社した翌月にもらえる翌月払い
転職して1か月目の給料がないという現象は、②の翌月払いによって起きるものでした。
さらに上記の支払い方法2つにそれぞれメリット、デメリットが存在します。
転職して1か月目の給料がないということで、お金に困ることのないように、対策方法や対処法について事前にしっかりと確認をしておきましょう。


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